予防接種の効果と害

50歳以上にも肺炎球菌ワクチンの効果はありますか?

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結論

 50歳以上の成人に23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン(PPV23)を接種すると、侵襲性肺炎球菌感染症は少なくなりますが、市中肺炎はワクチンなしとほぼ同等で予防効果はみられませんでした。

効果

 侵襲性肺炎球菌感染症の発症についてのワクチン有効性(effectiveness、相対危険減少)は、コホート研究(8研究)では50%(95%信頼区間 21, 69)、症例対照研究(4研究)では54%(95%信頼区間 32, 69)と、PPV23群で予防効果の可能性が示唆されました。

 市中肺炎の発症についてのワクチン有効性(相対危険減少)は、介入研究(3研究)では4%(95%信頼区間 -26, 26)、コホート研究(9研究)では17%(95%信頼区間 -26, 45)、症例対照研究(7研究)では7%(95%信頼区間 -10, 21)と、予防効果はみられませんでした。

 記載なし

文献 

システマティックレビュー+メタ分析 *1
(ランダム化比較試験だけでなく観察研究や生態学的研究も含む)

*1:Kraicer-Melamed H, O'Donnell S, Quach C. The effectiveness of pneumococcal polysaccharide vaccine 23 (PPV23) in the general population of 50 years of age and older: A systematic review and meta-analysis. Vaccine. 2016 Mar 18;34(13):1540-50. doi: 10.1016/j.vaccine.2016.02.024. Epub 2016 Feb 17. PubMed PMID: 26899372.