水痘ワクチンは2回必要?

 
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  日本小児科学会では水痘ワクチンは2回接種することを推奨しています。ホームページはなぜか少しわかりにくいところに情報提供されています。

日本小児科学会
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

  水痘ワクチンは1回と2回接種で効果はどの程度違うのでしょうか?調べてみました。

2回接種のほうが水痘発症が少ない

  2004年に、水痘ワクチンの1回と2回を比較して10年間追跡したランダム化比較試験が発表されています。まさに疑問にぴったりの研究です。

Kuter B, Matthews H, Shinefield H, Black S, Dennehy P, Watson B, Reisinger K, Kim LL, Lupinacci L, Hartzel J, Chan I; Study Group for Varivax. Ten year follow-up of healthy children who received one or two injections of varicella vaccine. Pediatr Infect Dis J. 2004 Feb;23(2):132-7. PubMed PMID: 14872179.
P▶水痘の既往がない12ヶ月~12歳の小児(2216人)
E▶水痘弱毒生ワクチンの2回接種
C▶水痘弱毒生ワクチンの1回接種
O▶10年間での水痘発症
T▶予防、ランダム化比較試験
《結果》※※※
2回接種 2.2%, 1回接種 7.3%と2回接種のほうが水痘発症が少ない。

  という結果でした。治療必要数(NNT)は20となり、20人2回接種をすると1人の水痘発症が予防できる、という効果になります。

  1回接種しても7.3%が水痘にかかってしまうことになりますが、よりワクチンの効果を高めるためには、やはり2回接種が必要なのかもしれません。

 

(2016.6.6 記事を統合)

※記事内容は論文を紹介するものであり、一定の学術的な見解や治療指針を示すものではありません。詳細は原著論文をご参照ください。