北海道と青森の日本脳炎

 
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日本脳炎、忘れていませんか? につづきます。

 

接種率は低い 

 日本脳炎ワクチンの接種率はどうなっているのか、調べてみました。
厚生労働省
定期の予防接種実施者数
平成22年度日本脳炎 実施率
1期初回1回 171.6%
1期初回2回 161.9%
1期追加 48.5%
2期 23.7%
 
 1期は4年間の差し控え期間中に接種逃した方が、順次接種をしていると思われますが、それにしても実施率が低すぎるように思われます。2期については、かなり接種率が低くなっています。2期は母子手帳にも記載欄がなく、単純に接種を忘れている可能性もあります。

北海道にも日本脳炎ウイルスはいる

 この実施者数の表の最下段(注)に気になる記載があります。
日本脳炎の対象人口で、北海道(平成7~14年)と青森県(平成7~9年)の対象人口については、予防接種法第3条第2項により予防接種を実施しなくてもよい地域に指定されている
 
 予防接種法第3条第2項とは、
都道府県知事は、前項に規定する疾病のうち政令で定めるものについて、当該疾病の発生状況等を勘案して、当該都道府県の区域のうち当該疾病に係る予防接種を行う必要がないと認められる区域を指定することができる。
 政令で定めた疾病について、都道府県知事が予防接種を行う必要がない地域と認めたものについては、実施しなくてもよいことになっています。
 
 青森県では1999年4月より定期接種となっています。青森県のみなさんは、日本脳炎の接種を受け忘れていないかどうか、ご確認ください
 北海道ではいまだに任意接種となっており、接種希望者は自費で接種する必要があります。北海道での発症がないとはいえ、西日本を中心に国内での発症はみられていますので、旅行や転居などの際には注意が必要です。
 
 北海道のみで定期接種から除外されていることについては、異論があるようです。ブログから。
小児の日本脳炎患者発生! 南平岸こども便り いし胃腸科内科 小児科
「北海道でも日本脳炎ウィルスの抗体を持つ豚がいます」とあります.

 

なぜ北海道だけやらないのか? 

 どのような判断で、除外されたままになっているのか、辿ってみました。
  幸いなことに、北海道庁で会議資料と議事録が公開されていました。

北海道感染症危機管理対策協議会 感染症流行調査専門委員会
開催日:平成24年2月16日

来年度も、日本脳炎予防接種は北海道として、定期では行わないという事務局から提案
毎年行われている感染症流行予測調査によると、今年度、抗体価が陽性になった豚はゼロであったということ。もちろん、過去に陽性になった豚もいたことから、北海道に日本脳炎ウイルスを持った蚊がいることは間違いないが、それはかなり頻度が低いと考えらる。
もうひとつは、患者9例の発生が関東以西であるということ。この状況がずっと変わっていないということ。さらに、日本脳炎の細胞培養型ワクチンの副反応が、予想より多めに出てきているということ。そういうことを考えると、この時点で、道として日本脳炎ワクチンを定期接種とする必要はないということ。
よく 、九州方面に旅行や仕事に行く人はどうすればいいのかとの意見もあるが、ほとんどが都会に行くと考えられるので、豚の近くに旅行するとか、仕事に行くのであれば、個別に考えればいいことではないか。よろしいでしょうか?特に異論はございませんか?
(異議なし)
それでは事務局案のとおりとします。

 

 以上、危機管理対策協議会の感染症流行調査専門委員会の議事録からです。

 

 北海道にもウイルスはいるが、発症がないからいい。旅行する人も、豚の近くに旅行する人は、個別に接種すればいい話だ、とのことです。

 北海道としては、このような見解で任意接種となっておりますので、ご自身でよくご検討ください。