MMR中止後に自閉症増加

 
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  ひきつづき、自閉症について。

 
  MMRワクチンが原因で自閉症が発症したという説を証明するには、中止したら自閉症が発症しなくなる、ということが確認できれば裏付けられるでしょう。
 
  1993年のMMRワクチン接種中止前後において、自閉症の発症率がどのようになっていたかを横浜市港北区で調査した報告がありますので、ご紹介します。
Honda H, Shimizu Y, Rutter M. No effect of MMR withdrawal on the incidence of autism: a total population study. J Child Psychol Psychiatry. 2005Jun;46(6):572-9. PubMed PMID: 15877763. 
■横浜市港北区の7歳までの小児に
■MMRワクチンを中止すると
■MMRワクチン中止前と比べて
■ASD(autism spectrum disorder)の発症は減るか
■予後、コホート研究 
■結果(※※)
年 出生数 ASD発症数 1万人年当たり(95%信頼区間)
1988 3571 17 47.6 (25.0–70.2)
1989 3246 17 52.4 (27.5–77.2)
1990 3492 30 85.9 (55.3–116.5)
1991 3763 21 55.8 (32.0–79.6)
1992 3632 23 63.3 (37.5–89.1)
1993 3618 35 96.7 (64.8–128.6)
1994 3905 63 161.3 (121.8–200.8)
1995 3128 36 115.1 (77.7–152.5)
1996 3071 36 117.2 (79.2–155.3)
Total 31426 278 88.5 (78.1–98.8)

 

 

自閉症はむしろ増加した

  図を見てもわかる通り、MMR中止によってむしろ自閉症は増加しています。仮にMMRワクチンが原因であれば、このような結果はうまく説明できません。

  この論文の著者の本田秀夫さんが解説しています。

MMRワクチンの中止は自閉症の発生率に影響を及ぼさず -横浜市

  この結果は海外のメディアでは取り上げられたようです。

Autism rises despite MMR ban in Japan - health - 03 March 2005 ...

  MMRと自閉症との関連についての文献リストがこちらで紹介されています。

MMRと自閉症主要文献リスト



厚生労働省の見解

  新型インフルエンザワクチンの使用に際して、厚生労働省からこのような文書が流れています。

保存剤(チメロサール等)が添加されている 新型インフルエンザワクチンの使用について(PDF)
○ チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤であり、複数回接種用のバイアル等の開封後の細菌汚染防止のために古くから用いられてきた物質である。
○ 1990 年代に、自閉症等の発達障害との因果関係が指摘されたが、最近の疫学研究では、発達障害との関連性は示されていない。また、薬物動態学的にもエチル水銀の代謝・排泄は早いこと等からも、接種によるベネフィットがチメロサールのリスクを上回るとの評価が主流であり、日本及び欧米の規制当局もその考え方を支持している。
  こちらでも、引用されている論文が捏造のため取り下げられたことが記載されていません。
 
  水俣病など有機水銀で健康被害を及ぼしたのはメチル水銀。エチル水銀は半減期が短く、体内に蓄積せず消化管に排泄されることから、安全とされています。
 
  いずれバイアル製剤がなくなると、添加する必要がなくなるのでしょうか。