予防接種の効果と害

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肺炎球菌ワクチン、効果に疑問

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 肺炎球菌ワクチンのメタ分析がCMAJから出ています。

メタ分析(Huss, 2009) *1

P▶ 成人に
E▶ 肺炎球菌ワクチンを接種すると
C▶ 接種なしと比較して
O▶ 肺炎発症、死亡は減るか
T▶ 予防、メタ分析

《結果》※※※

22研究(n=101507)の統合
肺炎球菌性と推定される肺炎 相対危険 0.64 (95%信頼区間 0.43-0.96)
すべての病原体による肺炎 相対危険 0.73 (95%信頼区間 0.56-0.94)
総死亡 相対危険 0.97 (95%信頼区間 0.87-1.09)

 

 この結果だけでは、肺炎球菌ワクチンは肺炎予防に有効という結果です。しかし、この22研究のうち、質の高いdouble blindの研究のみに限定して分析すると、予防効果が消失してしまいます。

肺炎球菌性と推定される肺炎(3研究) 相対危険 1.20 (95%信頼区間 0.75-1.92)
すべての病原体による肺炎(6研究) 相対危険 1.19 (95%信頼区間 0.95-1.49)
総死亡(7研究) 相対危険 0.99 (95%信頼区間 0.8-1.17)

 

 今後、注目していきたいところです。

 

一部修正 2015-03-23

*1:Huss A, Scott P, Stuck AE, Trotter C, Egger M. Efficacy of pneumococcal vaccination in adults: a meta-analysis. CMAJ. 2009 Jan 6;180(1):48-58. doi: 10.1503/cmaj.080734. Erratum in: CMAJ. 2009 May 12;180(10):1038. PubMed PMID: 19124790; PubMed Central PMCID: PMC2612051.